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ロワール河流域 (2011)

2011年ヴィンテージは幸先の良いスタートを切りましたが最終段階での管理が難しくなった年でロワールの中でも最も早熟だった年の1つでもあります。

2010年の秋は古典的で分散された雨の多い季節となりました。11月からは気温が急落。12月には最も低い気温を記録するなど冬は寒く乾燥しており、ブドウの休眠期間にとって理想的な環境となります。

それとは対照的に春は暑く乾燥した季節となり、ブドウの生育サイクルは早期かつ急速にスタートします。開花は5月終わりに見られ、更に夏のような気温にまで上昇したことから管理が大変になりました。 実際7、8月と大雨が降り、気温が下がった事から生産者たちは灰色カビ病だけでなく多くの病害の発生を恐れます。いくつかの区画では影響を受けましたが、生産者達の努力のおかげで事態は治まりを見せました。 この年の最大の成功は辛口及び甘口のシュナン・ブランです。最後に収穫された赤はソミュール・シャンピニー、シノン、ブルグイユでとても良い結果を得られました。(最初に収穫されたシャルドネは8月25日から、黒ブドウ品種も31日から収穫が開始されました。)

ナント地区も2009、2010には及びませんが成功を収めた年です。2011年の春は穏やかで、日照量が豊富で季節の平均日照量を大幅に上回る程でした。収穫は8月最終週より開始されています。

中央フランス地区も不安定な天候の打撃を受けました。実際、春は足早に過ぎブドウの成熟もそれに合わせて早まります。夏は涼しく雨が多かった事から病害の恐れが生じ、ブドウの成熟に影響を与える暴力的な嵐を多かれ少なかれ経験しました。 5月にはカンシーで雹が観測されています。ブドウの収穫はサンセールで8月30日からその他の中央フランス地区では9月中旬から行われました。

[参照元: www.vin-vigne.com]